ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズ|House of Otium

ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズ

ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズ

ジョセフ・フェルプス 建設業から始まったジョセフ・フェルプスは1972年、カリフォルニア州、セントヘレナ近郊のスプリングヴァレーにその名を冠した家族経営のワイナリーを設立しました。 ジョセフ・フェルプスのぶどう畑は、起伏のある広大な牧場やオークの森といった豊かな自然に囲まれています。ワイナリー設立当時、ぶどう栽培において重要なのは天候だと考えられていましたが、農家で育ったジョセフ・フェルプスは降水量や日照時間だけではなく、その土地の土壌や水はけ、そして地形の影響など、いわゆる土地のテロワールが大切だという考えを持っていました。フランスのワイン造りの歴史と技術がアメリカに伝わる前の話ですからジョセフ・フェルプスはその生い立ちから本能的に良質のワインを造るための大切な条件を感じ取っていたのかもしれません。この考えをよりワインに反映させるため、2006年以降ワイナリーはビオディナミの技術をぶどう畑に取り入れ、羊を畑に放ち土壌の活性化への取り組みや、天体の動きに合わせて農作業を行うビオディナミの厳格な工程をこなしぶどう栽培を行っています。 カリフォルニア、メリテージワインの元祖インシグニア 彼らの歴史は1974年ワイナリーが最初に出荷したリースリングから始まり、その後ソーヴィニヨンブラン、メルロ、カベルネソーヴィニヨンなどが出荷され、1978年にカリフォルニアで最も芳醇で深い味わいを持つ「インシグニア」がリリースされた頃からジョセフ・フェルプスの名声が確立されました。 カリフォルニアワインといえば、カレラや、オーパス・ワンが非常に有名でよく知られていますが、そんなカレラやオーパス・ワンに負けないくらい知名度が高いのが、ジョセフ・フェルプスの「インシグニア」です。このワインはカリフォルニアの地でボルドーのぶどう品種を使ったボルドースタイルのワインとして最初にリリースされた歴史的価値のあるワインなのです。ぶどう単一品種で造られたワインが当たり前だった1970年代に、ボルドーブレンドのワインとして新たなジャンルの開拓に成功し、カリフォルニアのワイン造りに新しい風を吹込みました。今でこそオーパス・ワンに代表されるカリフォルニアでボルドータイプのワインは一般的ですが、当時はかなり革新的なワインだったのです。アメリカではボルドー式のワインはメリテージと呼ばれていますが、インシグニアはアメリカ初のメリテージワインです。インシグニアはその品質、価格ともに申し分のない一級ワインとしてワイン業界に君臨し続けています。

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