ペリエ・ジュエ|House of Otium

ペリエ・ジュエ

ペリエ・ジュエ

ペリエ・ジュエと言うシャンパン・メーカーは知らなくてもボトルいっぱいに白い花が描かれた華やかなシャンパン・ボトルは見た事があるのではないでしょうか? この「花のシャンパン」と異名を持つ「ベル・エポック」これこそがペリエ・ジュエの看板ボトルなのです。 フランス、シャンパーニュ地方のエペルネ。ランスと並ぶシャンパン造りの中心地の1つ。 エペルネの大手メゾンが立ち並ぶシャンパン大通りにペリエ・ジュエ社もあります。お隣はドンペリで有名なモエ・エ・シャンドン。壮観な眺めです。1811年にコルク・メーカーのピエール・ニコラ・マリー・ペリエとアデル・ジュエが結婚。二人の名前を取って社名にし、シャンパン造りを始めました。1815年のワーテルローの戦い後、敵国だった英国にシャンパンを売り込む事に成功。当時、甘口のシャンパンが多い中、すっきりとした辛口の味わいが英国人の舌を虜にしたのです。二代目の息子シャルルも順調に経営を続け、三代目の甥アンリ・ガリスに引き継がれます。彼は芸術に造詣が深い農業エンジニア。友人にはアール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレがいました。そこで1902年に花のラベルが誕生したのです。ガレは葛飾北斎や狩野派などのジャポニズムに影響を受け、異国趣味の作品を多く残しています。そんな彼が選んだ花がジャパニーズ・アネモネ。日本では秋明菊。野生化したものは木船菊、越前菊などと地名で呼ばれます。作り方はボトルに500度の高温で焼き付けるエナメル・トランスファー法式。そんなボトルに相応しく、中身はもちろんヴィンテージ(収穫年度もの)。その上、凄いのはシャルドネもピノ・ノワールもグラン・クリュ(特級畑)のものが使われています。
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