ドメーヌ・アルマン・ルソー

ドメーヌ・アルマン・ルソー
「特級畑シャンベルタンは全てのブルゴーニュの中で最も重要なワイン」と言われています。1847年に村で最も高名な畑名を村名の後に付けても良いという事になり、それをいち早く行動に起こしたのがジュヴレ村、今のジュヴレ・シャンベルタン村でした。 シャンベルタンは約13haの畑に23名の所有者がいます。これはフランス革命後に畑が細分化された事や遺産相続の仕方などに起因しています。だからこそ単独で銘醸畑所有はモノポールと呼ばれ名誉なことで、単独でなくても著名な特級畑の区画所有は特別です。 そして誰もが認める最上級ワインを造り出すのも重要な義務として課せられます。 しかもシャンベルタンはナポレオンが愛飲したことでも有名です。 アルマン・ルソーは1930年にドメーヌ元詰め運動を行った先駆者で最も偉大な造り手で、シャンベルタンを2,1ha所有しています。そこから最高品質として多くの評論家が口を揃えるワインを造り出します。 その他、特級畑はシャンベルタンと並びブルゴーニュの王とも心臓とも呼ばれるシャンベルタン・クロ・ド・ベースも約15haの内1,4haを所有し、たった3,3haしかないリュショット・シャンベルタンも1ha所有しています。 特筆すべきは一級畑のクロ・サン・ジャック。「聖ヤコブの囲い畑の意味」で、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼路の中継地だったところです。品質も価格も特級畑を凌駕しており、それもその筈、1954年まで所有していたムーシュロン伯爵が特級畑に申請する書類を書くのが面倒くさいという理由で申請を止め、一級畑になったもの。5人の所有者が持っていますが、アルマン・ルソーは別格で、祖父アルマンの経験と息子シャルル、孫エリックの現代的な改革が融合して素晴らしいワインを造り出しています。尚、シャンベルタンは「ベルタンさんの畑」の意でシンプルな名前です。