マヤカマス|House of Otium

マヤカマス

マヤカマス・ヴィンヤーズ

マヤカマス・ヴィンヤーズはナパ・ヴァレーのマヤカマス山脈南部、マウント・ヴィーダーの頂上付近に位置する老舗ワイナリーで、歴史はなんと1889 年までさかのぼります。1941 年、イギリスのビジネスマンであるジャック・テイラーにより重力移動式のワイナリーが建設され、敷地内にシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンが植えられました。1968 年には、当時ハイツ・セラーズでワイン造りに携わっていたボブとエリノア・トラバース夫妻がマヤカマス・ヴィンヤーズを購入し、上質なシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンの生産者として活動します。 そしてなんと言ってもマヤカマス・ヴィンヤーズを一躍有名にしたのが1976 年に開催されたあの有名なパリ・テイスティングです。赤ワイン部門で、1971 年産のマヤカマス・ヴィンヤーズのカベルネ・ソーヴィニョンが7 位に入賞し、一気に評価を高めたのです。それから40 年もの間、マヤカマス・ヴィンヤーズのワインはナパ・ヴァレーの中で最もクラッシックなスタイルで、野性的な一面を持つ最高品質の山岳地帯のワインとして広く知れ渡るようになりました。そして迎えた2006年…パリ・テイスティングの30 周年記念のテイスティングでは、同じラインナップのワインがブラインドで試飲され、今回はマヤカマスの1971年のカベルネ・ソーヴィニョンが、リベンジに燃えるフランスのグランヴァンを抑えて見事3 位に輝いたのです。これはマヤカマス・ヴィンヤーズのワインが長期の熟成を経る事で、本来のポテンシャルが十分に引き出されるワインであるという事を世界的に証明した瞬間でした。 2013 年からは、ショッテンスタイン財閥の傘下となり、スクリーミング・イーグルの元ワインメーカーであり天才若手醸造家として注目されているアンディ・エリクソンが醸造を監修し、新時代の若き才能ブレイデン・アルブレクトがワインを造っています。また、長期にわたり放ったらかしにされていた畑の植え替えを担当しているのは、カリフォルニアにおいてのオーガニック&バイオダイナミック農法のパイオニアとして知られるフィル・コトゥーリです。彼らの目標はただ一つ、それはワイナリーの120 年以上の歴史に恥じることのない高品質で伝統的なスタイルのワインを引き続き世に送り出すことなのです。 今日、およそ190 ヘクタールのワイナリーと敷地は、ナパ・ヴァレーで最も冷涼で、ブドウの生育期が長く平均収量がとても少ない産地として知られるマウント・ヴィーダーAVA に位置します。また、ワイナリーの名前はナパ・ヴァレーの西側、ソノマ・ヴァレーとの境界として知られる「マヤカマス」山脈に由来していて、アメリカン・インディアンのワッポ族の言葉で「山ライオンの遠吠え」を意味すると言われているため、ワイナリーのロゴの「M」の中に、2 匹の山ライオンが描かれています。
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