ザ・ヒルト
ザ・ヒルト
ザ・ヒルトは、サンタ・バーバラ・カウンティの沿岸部の自社畑からワインを生産するプレミアムワイナリーです。ザ・ヒルトは英語の"tothehilt"という慣用句に使われる単語で「何かを全うする」、「成し遂げる」、「完全に」等を意味しており、クオリティの高いワインを造ることには一切の妥協を許さず、自然が与えるブドウを使い優れた品質のピノ・ノワールとシャルドネを生み出しています。またこちらのワイナリーは、カリフォルニア・カルトワインの代名詞であるスクリーミング・イーグルのオーナー、StanKroenke(スタン・クロンキー)が所有し、スクリーミング・イーグルの姉妹ワイナリーとしても知られ、将来を期待される若き才能あふれるワインメーカー、マット・ディースが醸造を務めます。マットは「透明感」があるワインの醸造を得意し、畑のテロワールをワインにそのまま表現させることができるスペシャリストです。彼は醸造科学を専門分野としていて、巷では土壌オタクと呼ばれているそうです。その激レア、敏腕土壌オタクの彼だからこそたどり着いたワイン、それがザ・ヒルトのシャルドネとピノ・ノワールなのです。 ザ・ヒルトのワインに使われるブドウは、とても過酷な自然環境で栽培されます。東西に広がるサンタ・リタ・ヒルズ AVA は複雑に入り組んでおり、北向き、南向き、太平洋付近、内陸の4地区に分けられます。ザ・ヒルトが使っている畑は太平洋により近く、海風の影響を受ける北向きの区画です。栽培がとても難しいことで知られる地区ですが、最良のブドウが育つと言われています。 ザ・ヒルトが本拠地を構えるこの辺りはRancho Salsipuedes(ランチョ・サルシプエーデス)の名称で知られ、太平洋から内陸20kmの位置にあります。ここは海から吹き込む冷たい風を遮る障害物が一切なく、起伏に富んだ高原で、様々な標高、向き、土壌、ミクロクライメットを持ちます。この畑の多様性がザ・ヒルトのワインに独特な個性と複雑味を与えているのです。このランチョ・サルシプエーデスには3つの自社畑があり、ザ・ヒルトでは、これらの畑からスタイルの異なる3つのブレンド・ワインを造ります。新樽を多めに使い、果実味と骨格が感じられる「ザ・ヴァンガード」、旧樽をメインに使いオールドワールドの繊細さとアロマをフィーチャーした「ジ・オールド・ガード」、そして両極端とも言えるこの 2つのワインの「ちょうど真ん中」的なニュアンスでブレンドされるエステートワインがメインのラインナップです。