テヌータ・デッロルネッライア
テヌータ・デッロルネッライア
1981年にイタリア、トスカーナ州の名門アンティノーリ一族によって設立されました。国が規定したワインの法律などには従わず、自身の感性と信条で生み出されたワインは世界中で人気を得て「スーパー・トスカーナ」と呼ばれるようになりました。 ピサの斜塔で有名な町から南に60km、ティレニア海に望む海岸部ボルゲリ。 1968年ヴィンテージから世界中で知名度を獲得した「サッシカイア」。1978年の「ソライア」。そして1985年に5万本リリースされた「オルネッライア」。このボルドー品種がブレンドされた3アイテムが三大ボルゲリと呼ばれます。ボルゲリはスーパー・トスカーナの故郷と言って良いでしょう。全てアンティノーリ一族が造り上げたワインです。ボルゲリはゲラルデスカ侯爵が統治していた土地で、その枝分かれした子孫がアンティノーリ一族です。「ソライア」のピエロ・アンティノーリ侯爵と「オルネッライア」のロドヴィコ・アンティノーリ侯爵は兄弟で、「サッシカイア」のニコロ・アンティノーリ侯爵とは母親が姉妹同士で従兄弟の関係です。もともとロドヴィコはワインの権利を放棄して思うままに生きていました。ワイン造りに転換しようとした時にカリフォルニアでカリフォルニアワインの礎を築いたロシア人アンドレ・チェリチェフと出会い、ボルゲリの重要性を知る事となりました。それは、ボルドー右岸(サンテミリオン、ポムロール)の土壌とカリフォルニアの気候を持つ奇跡のような土地だったのです。ロドヴィコはアンドレの技術指導を受け、母親が嫁入りに持参したボルゲリの地で1980年よりぶどうを植樹してワイン造りを始めました。後にはミスター・メルローの異名を取るミシェル・ロランもコンサルタントとして活躍しました。現在も最先端の技術から革新的なワインを造り出しています。それは豊かな味わいとバランスが良く、凝縮したスタイルです。