パヴィ・マカン|House of Otium

パヴィ・マカン

シャトー・パヴィ・マカン

シャトー・パヴィ・マカンは、ボルドー右岸サン・テミリオン地区の生産者で、シャトー名は、創業者であるアルベール・マカンから付けられました。サン・テミリオン特級格付けにおいて第1特別級B(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセB)を獲得しているこのシャトーは、同じくプルミエ・グラン・クリュ・クラッセであるシャトー・トロロン・モンドの丘の隣に位置し、標高65~100メートルを見渡すことができる絶景のブドウ畑を所有しています。この非常に優れた絶景のブドウ畑から、テロワールを最大限に生かしたワイン造りに努めているのでうす。1887年より、彼は様々な土地を購入し、合計26ヘクタールの敷地を手に入れました。農業技術者であった彼は、ボルドーの地でフィロキセラの被害が広まった際、ブドウの木を接ぎ木するという解決法を考え出し、止まることのなかったフィロキセラの攻撃により引き起こされた荒廃から、サン・テミリオンだけではなく、ボルドー全域、そしてヨーロッパにある多くのブドウ畑を救いました。 現在のシャトー所有者はマカンの彼の3人の孫で、このシャトーを彼らの子ども達とともに所有しています。著名な祖先の伝統を継承することによって、彼らはシャトーが持つ素晴らしいテロワールに深い愛着を示しているのです。 シャトー・パヴィ・マカンの名が急速に世の中へ広まったのは、90年代後半という比較的最近の出来事であり、彼らの生産するワインの品質は、ワイン評論家のロベルト・パーカー氏が常にパーカーポイント90点台を付けるという高レベルなものとなっています。 シャトー・パヴィ・マカンの持つテロワールは、9種類の区画が特徴的で複雑なテロワール。そのすべてが石灰岩と粘土の土からなっており、ブドウを通してテロワールの様々な局面を表現したワイン造りが行われています。 ブドウ畑には、メルロー80%、カルベネ・フラン18%、カルベネ・ソーヴィニヨン2%が植えられています。木の死亡率は非常に低く、平均30年を超えた古いものを扱っており、最も古いものでは樹齢60年以上のものまで存在し、ブドウはバイオダイナミック農法で栽培され、持続可能な農業が実践されています。 スタイルの特徴としては、豊かな果実味と堅固な骨格のタンニンが特徴の長期熟成タイプであること、早飲みのヴィンテージでも、飲み頃を迎えるまでには最低5年の熟成が必要だと言われています。
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