ブルーノ・パイヤール|House of Otium

ブルーノ・パイヤール

ブルーノ・パイヤール

シャンパーニュ地方で1704年からブドウ栽培とネゴシアンの事業を営む家に生まれたブルーノ・パイヤールは、1981年に独自のシャンパーニュ・メゾンを設立しました。創立当初からドザージュの最も低いシャンパーニュ・メゾンの1つとして知られ、現在、総面積 34.2 ヘクタールの畑(うち16.8ヘクタールがグラン・クリュとプルミエクリュ)を所有し、ワイン作りに必要なブドウの半分以上を自社畑で育てています。独立した家族経営のメゾンとして、生産工程の全段階に厳格な品質管理体制を敷き、ピュアでエレガントな味わいの個性的なシャンパーニュを次々と生み出しています。2007年からは、娘のアリスが加わり、パイヤール家の冒険を引き継ぐ決意をしました。初年度よりブドウ栽培から醸造に至るまでの一連の仕事を経験し、翌年から4年間に渡り輸出先の開拓を手掛け、今やブルーノ・パイヤールの共同経営者として父と共にメゾンの経営を担っています。ブルーノ・パイヤールのシャンパーニュは、ゆっくりと長い時間をかけて丁寧に行う有機栽培で培われた最高の畑で採れるシャルドネ、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワールの一番搾り果汁だけを使用して造られます。毎年畑ごとに個別醸造し、テイスティングでその年最も出来の良い畑のワインを入念に見極め、最終ブレンド比率を決めます。マルチ・ヴィンテージは、1985年から続く複数ヴィンテージのリザーブワインを最高50%までブレンドすることで、毎年一貫した品質を維持しています。全てドザージュを最小限に抑えたエクストラ・ブリュットで、最もピュアなシャンパーニュの味わいを追求し、法定熟成期間の2~4倍の時間をかけて長期熟成させています。飲み頃を一目で判断出来るよう、デゴルジュマンの日付を全てのボトルに明記した最初のメゾンでもあります。 シャンパーニュは極めて多様性に富み、様々なテロワールやクリュが独自の個性を備えています。この多様性を1つのキュヴェに集積させることは、画家が絵具の画材を丹念に選定してゆく作業に似ています。メゾン設立当初から信頼のおける栽培家が育てたブドウだけを使い続けると共に自社畑の栽培区画を入念に選定し、1つのクリュの特色ばかりを際立たせるのではなく、様々なテロワールを模索することで個性的な表現を生み出し、明確なビジョンの下にワインを作っています。ル・メニル・シュール・オジェ、オジェ、キュミエール、ヴェルズネイなどシャンパーニュでも名だたる特級畑を含む総面積34.3ヘクタールに及ぶ100区画以上の畑は、それぞれ独自のテロワールを有しています。収穫期には、厳選された40以上のクリュから収穫されたブドウが畑に最も近い圧搾所で搾汁され、メゾンに運ばれます。最終的なブレンド比率は、その年々の判断に任されます。マシュー・パングレ率いる栽培班は、手作業で畑を耕作し、被覆作物を植え、個々の栽培区画の地質学的分析と有機栽培のアプローチに基づいた自然農法を採用しています。現時点で第三者機関からの認定は受けていませんが、パイヤールの自社畑は、実質全て有機栽培です。
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