フィリップ シャヴィ
ドメーヌ フィリップ シャヴィ
ピュリニィ村には、シャヴィの名を冠するドメーヌが3つあり、いずれも腕利き揃いです。ドメーヌ・フィリップ・シャヴィの若き当主フィリップは、アラン・シャヴィとジャン・ルイ・シャヴィの従兄にあたります。フィリップ・シャヴィは生産者の両親のもとに生まれました。母はムルソーのロピト家、父はピュリニーのシャヴィ家です。10年前は、4ヘクタールの小さな畑でピュリニーとムルソーを生産していました。父のアルベールは、自社畑で作ったバルクワインを有名ネゴシアンに売却していましたが、1990年にドメーヌを引き継いだフィリップが父の畑も管理するようになり、伝統的なブルゴーニュのワインをブドウ栽培から自家元詰めまで一貫して行うことが出来るようになりました。 ピュリニィ・モンラッシェ村の中心部にドメーヌを構え、14のアペラシオンに跨る30以上の区画からなる12ヘクタールの自社畑を所有しています。1950 年代に父アルベールが植樹したピュリニィの畑と、母方の家から相続したムルソーの古い畑が大部分を占めます。ムルソーの畑は特に古く、最も古い畑は1932年に植樹され、樹齢80年を超える古樹が育ちます。土壌の潜在力を最大限に引き出すべくビオディナミ農法に転換して厳しく収量制限し、自然のサイクルを重視したブドウ栽培を心掛け、2000年代に入り飛躍的な進歩を遂げました。シャルドネ、アリゴテ、ピノ・ノワール、ガメイを栽培していますが、自家元詰するワインはシャルドネ単一品種の白ワインが主で、アメリカ、イギリス、ドイツで非常に人気が高く、フランス国内でも常に需要があり、ル・モンラシェ、ラムロワーズ等の素晴らしい三ツ星レストランで愛飲されています。