ラ ジブリヨット
ラ ジブリヨット
ラ・ジブリヨットは、ジュヴレ・シャンベルタン最高峰と言われるトップ生産者クロード・デュガのネゴシアン部門で、2002年にデュガ家の長女レティシアと長男のベルトランが立ち上げたワイナリーです。ドメーヌのワインが少量生産で入手しにくいため、リーズナブルな価格で気軽に良い品質のワインを楽しんで貰いたいという狙いのもとにスタートしました。ワインは、毎年収穫期の終りに20~30種のサンプルを集めて親子2代でブラインド・テイスティングを行い、最高のアロマ、凝縮感、複雑味、バランスを備えたワインを厳選しています。樽買いしたワインをカーヴで11~15カ月間バリックで熟成させます。熟成中は、ドメーヌのワインと同じように毎週こまめにウイヤージュ(ワインを樽に入れて熟成させていると、蒸発して量が減ってくるので、同じワインを足す事。減ったままにしておくと、空気と触れる面積が増え、必要以上に酸化が進んでしまう為行われる)を行い、手作業で澱引きします。デュガの伝統的技術の恩恵をふんだんに受けてエルバージュ(ワインは通常、醸造を終えると、すぐにボトリングせず、一旦樽またはタンクに入れて数年熟成させ、ワインを落ち着かせる。空気と接触させ、かつ樽材のタンニンなどの成分や、焼いた樽のトースト香などがワインに移し、骨格や複雑さや風味などを生み出させる)されるラ・ジブリヨットのワインは、ジュヴレ・シャンベルタンならではの力強いストラクチャー、格別なアロマと凝縮された果実味、長期熟成を可能にするしっかりとした酸を備えています。デュガのワインが男性的でしっかりとした堅牢な骨格と複雑味を備えているのに対し、ジブリヨットは、よりエレガントで親しみやすく食欲をそそる味わいで、一杯目を飲んだらすぐに二杯目を飲みたくなる後を引く美味しさです。ジブリヨットのエチケットには、ドメーヌの母屋を背景に「ライヨット」という頭巾を被った女性の姿が描かれています。ベルトラン・デュガの祖父母の時代、ブドウ畑で働く女性たちは、日光や風よけのためにこの頭巾を被っていました。女性の役割は昔からジュヴレでも非常に重要で、力仕事を男性が受け持つ一方で、細やかな仕事は手先の器用な女性を常に必要としていました。このエチケットは、ワイン作りにおいて昔から女性が重要な役割を果たしていたことを象徴しています。ジブリヨットの「ジブリ」は、ジュヴレ・シャンベルタン出身の人間のことを Gibriaçois(ジブリアソワ)と呼んでいたことに由来し、「ヨット」は、このライヨットに由来します。