モンテ・ベルナルディ
モンテ・ベルナルディ
パンツァーノ・イン・キャンティの優良生産者として、約300年以上も前に建てられた歴史と、世界的にも確固たる地位を築いているモンテ・ベルナルディ。パンツァーノ・イン・キャンティは、固有の区画だけにとどまらず、エリア全域で有機栽培を行っていることも大きな特徴で、2012年には「Bio-Distretti」の認証を得ています。 実は始まりは栽培農家であったため、昔はカステッロ・デイ・ランポッラなど、近隣の著名な生産者にブドウを売っていましたが、1992年にオーナーとなったスターク・アイヴァリオティスの改革によって転機が訪れます。彼は「シャトー・ルパンに匹敵するワインを造りたい!」という強い意志を持ち、それまで行なっていなかった元詰めを始めたのです。 もともとパンツァーノ・イン・キャンティの優良生産者に葡萄を販売していた畑だけあり、スターク・アイヴァリオティス氏が瓶詰めをはじめたモンテ・ベルナルディはロバート・パーカーなど、影響力のある世界的なワイン誌で評価されたことによって、瞬く間に世界的評価を得るワイナリーとなりました。しかし2003年、ワイン造りに対して情熱を燃やすシュメルツァー姉弟がこの地を訪れ、ワイナリーを譲ってほしいと交渉に入ります。その後、ともにワイン造りを行い、その情熱と品質の追及にこだわる姿勢を認めたアイヴォリオティスは、「自らが築いた名声を更に高めるだろう!」と確信し、翌2004年には完全にシュメルツァー姉弟に引き継ぐことになりました。姉のジェニファーは地質学からワインの世界に足を踏み入れ、弟のマイケルは醸造学科を卒業後、様々なワイナリーで研鑽を経て今に至ります。もちろん醸造だけでなく栽培にも徹底したこだわりがあり、ビオディナミを参考にした有機農法を実践しながら、サンジョヴェーゼの持つポテンシャルを最大限引き出すよう日々努力を続けています。