ジャック・セロス

ジャック・セロス
信念を持って突き進む革新的な醸造家。それがアンセルム・セロス。 1949年に父のジャック・セロスが創業。それまでは大手に売っていましたが、1959年より 生産を本格的に開始。シャンパーニュ地方にある17村しかないグランクリュ(特級格付け)の中のアヴィーズ村に畑を所有しているRM。RMはRécoltant-Manipulant(レコルタン・マニピュラン)の略。ラベルの隅に極小な文字で記されています。自社畑の葡萄だけで瓶詰めまで一貫生産する造り手のこと。ボルドーのシャトーやブルゴーニュのドメーヌと同じ。シャンパーニュでは非常に数が少ない個人生産者です。フランスワインの厳しい評価本として有名な「メイユール・ヴァン・ド・フランス」(2007年まではクラスマンの名称)で三ツ星を獲得。数多い全シャンパーニュの造り手の中で三ツ星は9軒。サロン、クリュッグ、ボランジエなどと同格です。RMはたったの3軒。その中でも最初に三ツ星を獲得しました。彼は「アヴィーズ村の土は柔らかく葡萄の根がどこまでも伸びミネラル分が強くなる」と言います。その土壌で出来たシャルドネはメリハリの効いた味わいです。テロワールと品種を最大限に生かす為に1993年からはブルゴーニュで使用する228ℓのピエス(樽)で醸造。(通常、シャンパーニュは205ℓのピエス)。1996年からは究極の有機栽培ビオディナミ農法を開始。シャンパーニュでは禁止されているMéthode ancestral(メトード・アンセストラル。瓶内一次発酵中に瓶詰する南仏のやり方)も実験するなどシャンパンの為なら何でも実行に移す。最高峰の「シュブスタンス」(本質の意)は何とスペインのシェリー独特の製法であるソレラ・システム(均一化を図る為、古いワインを継ぎ足す)で1984年からのリザーブ・ワインが入っています。