ペンフォールズ|House of Otium

ペンフォールズ

ペンフォールズ

1844年、イギリスから移住してきた医師クリストファー・ローソン・ペンフォールド博士が南オーストラリア州マギルで、妻メアリー夫人と共に医療用として酒精強化ワイン造りを始めたのが、ペンフォールズの始まりです。1870年にクリストファー・ローソンが亡くなってから、彼の妻メアリー、義理の息子トーマス・フランシス・ハイランドが跡継ぎとなり、オーストラリア国内のワインマーケットを拡大し続けてきました。1950年代、消費者の嗜好の変化を反映してスティルワインにフォーカスしたワイン造りへ転向したペンフォールズは、pH(ペーハー)測定の技術をワイン醸造に取り入れたレイ・ベックウィズ博士や、『グランジ』を生み出した初代チーフワインメーカー、マックス・シューバートなどの熱意あふれる偉人たちによって支えられ、格別かつ大胆なワイナリーへと発展しました。創設から約180年を経たペンフォールズは、比類なき傑出したニューワールドワインとして世界中で認められ、ワイン&スピリッツ誌の『ワイナリー・オブ・ザ・イヤー』を歴代最多の30回受賞するなど多数の受賞歴とともに、世界最高峰のワイナリーの一つとして知られるようになりました。 そんなペンフォールズが最も大切にしているのは、『ワインそのもの』です。全てのワインには、ペンフォールズらしさでもある一貫した『ハウス・スタイル』が表現されるよう細心の注意が払われています。どのようなヴィンテージでも、それと分かる個性が発揮された『ハウス・スタイル』のワインを生み出すために、ペンフォールズでは特定の区画や地域、品種に縛られることなく、最適なブドウを探し求め、ブレンディングを芸術の域にまで高めています。その哲学はシャンパン・メゾンに相通ずるものがあります。 確立されたスタイルを忠実に守ることが求められるため、約180年にわたるペンフォールズの歴史の中において、チーフワインメーカーはなんと4名しか存在しません。細部にまでこだわることで、グランジを始めとする、長きにわたってリリースされ続けているワインはそのスタイルと品質を保ち続けているのです。2002年に歴代4人目となるチーフワインメーカーに就任したピーター・ゲイゴは、匠の技に専念し伝統を受け継ぎつつも、革新的なワインも次々と生み出しています。
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