シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン

シャトー ピション ロングヴィル バロン
歴史 言わずとしれた、ボルドーの格付け2級のシャトー・ピション・バロンは、ポイヤック村にあります。 ピション家は中世まで遡る、ボルドーの歴史の中にも度々名前が現れる名家でした。17世紀、ロングヴィル男爵ジャック・ド・ピションは、"ぶどうの魔法使い“と呼ばれたワイン商ピエール・ド・ローザンの娘テレーズと結婚し、持参金として得た畑をもとにピション・バロンのぶどう園を造りました。数年のうちにその畑から産出されるワインは名声を得るようになり、18世紀にはワイナリーの評判はラトゥールと肩を並べるまでに高まりました。1850年に畑は2つに分けられ、そのうちの一方、現在のシャトー・ピション・バロンを受け継いだラウル・ド・ピション・ロングヴィルは、1851年に現在のシャトーを建設しました。 1987年にアクサ・ミレジムがシャトーを購入し、当時ランシュ・バージュの当主であったジャン・ミッシェル・カーズの指揮のもと、畑とセラー、シャトーに大幅な改良が行われました。小塔(仏語で”トゥーレル“)を備えた印象的なルネサンス様式の邸宅も完全に復元され、パリのポンピドゥ・センターと共同で現代的なセラーが建築されました。 テロワール ポイヤックの南側に位置するピション・バロンの73ヘクタールにおよぶ非常に優れた砂利質の畑は、シャトー・ラトゥールの畑を見下ろす最高の位置にあります。栄養分が乏しく水はけが良いこの土壌は、古いぶどう樹に養分を与え過ぎることがないため、低収量、高品質のぶどうが育ちます。カベルネ・ソーヴィニョン(62%)、メルロー(32%)、カベルネ・フラン(4%)、プティ・ヴェルド(2%)が植えられた畑は、細やかに区画に分けられ、それぞれの区画の特性(土壌、樹齢、品種など)に合わせたケアが施されています。 ジロンド川に程近い立地から生まれた微気候は、ボディーのしっかりした豊富なタンニンとフィネス、エレガントさを兼ね備えたワインを生み出し、ピション・バロンはポイヤックを牽引するワイナリーとして世界的に賞賛されています。