シャトー・アンジェリュス

シャトー・アンジェリュス
2012年のサンテミリオン格付けの見直しで、特別級Aを獲得したシャトー・アンジェリュス。それまでグラン・クリュ・クラッセであったシャトーが、1996年の格付け見直しで特別級Bへ、そしてわずか6年後に最高級の格付けである特別級Aを獲得したことは、世界中のワイン業界の注目を集めました。 サン・テミリオンの美しい3つの教会がある丘に囲まれたこの土地では、1日3回、神への祈りと感謝を込めて鳴らされるアンジェリュス(鐘の音)を、働きながら聴くことができます。そのためこの土地はアンジェリュスと呼ばれ、シャトー・アンジェリュスのシンボルマークである鐘には、祈りや感謝という意味が込められています。 シャトー・アンジェリュスの特徴 サン・テミリオンのマゼラ・ヴァレーの南斜面に位置するシャトー・アンジェリュスのぶどう畑は、カルシウム粘土質に砂が混じった区画と、カルシウム粘土質2つのタイプの土壌に分かれます。 ぶどう樹の年齢平均は約38年ですが、最古のメルロは1918年に植えられたもので、カベルネ・フランも60年以上の樹もあります。 栽培ぶどう品種は約50%がメルロ、47%がカベルネ・フラン、そして3%がカベルネ・ソ―ヴィニヨンで、生産年度によってメルロとカベルネ・フランの混合率を微妙に変化させています。また醸造では、樽内マロラクティック発酵を行うことによって、オーク樽とぶどう果実のバランスがうまく調和したワイン造りを行い、生産年度によって20から28か月間、樽熟成を行っています。 テロワール ぶどう畑は南向きの円形劇場のような地形にあり、夏場は熱気が溜まりやすいため、ぶどうの成熟が早くなります。斜面は水はけが良く、石灰岩と粘土層が水とミネラルを供給しています。丘の上の粘土が多い土壌にはメルロ、ふもとの砂質粘土石灰岩土壌にはカベルネ・フランと、土壌に応じて理想的なぶどう品種を植えています。 ワイン造り ぶどう畑とセラーの双方において、ワイン造りの伝統的な方法を守りながら、継続的な技術改善を行っています。これにより、比類ない卓越したテロワールの性質を十分に表現するワイン造りを目指しています。