ウマニ・ロンキ

ウマニ・ロンキ
イタリア半島中部に位置するマルケ州。西にはアペニン山脈、東にはアドリア海。 平地は殆どなく、3割が山岳地帯、7割が丘陵地帯の細長く伸びた州です。美しい丘陵地帯でワインが造られ、特に白ワインのヴェルデイッキオが有名。品種も同じヴェルデイッキオです。そのワインを含めてマルケ州のワインを世界に広めたのがウマニ・ロンキ社と言っても過言ではないでしょう。同社は1955年に創業。1963年には魚のワインと言う名前で魚型のペッシェヴィーノを発売。現在でもユニークな名前と瓶形で世界中に愛されています。 気軽にテーブルで飲めるワインもポリシーの1つですが、どこにもない新しいワインの創造も同社の哲学。大学の農学部と提携して実験畑で研究を重ねて来ました。いち早く近代的な畑の管理法や葡萄の栽培法、植樹率を変革し、醸造法も新しくしました。マルケ州のリーダー的な存在もウマニ・ロンキです。州の南で接するアブルッツォ州にも葡萄畑と醸造所を所有し、同州の代表的ワインであるモンテプルチチャーノ・ダブルッツォを数種類、生産しています。モンテプルチチャーノはマルケ、アブルッツォのどちらの州でも生産される為、両州の研鑽がどちらにも顕れる事になっています。その結果は数多く生産する単一畑ものにも生かされています。単一畑物の多くはイタリア語の古い言葉やラテン語、聖人、詩人の名前などが付けられ、同社の優れたワインの代表になっています。ラベルに描かれたシューテングスター(彗星)は創業家であるベルネッティ家の紋章。2004年の4月から使用されています。