ラ・リオハ・アルタ|House of Otium

ラ・リオハ・アルタ

ボデガス・ラ・リオハ・アルタ

スペインの「三本の矢」と言えばシェリー、カバ、そして高品質赤ワイン。特にマドリッドの北北東250kmのところにあるリオハ地区は別格です。スペインワイン法最高位DOCa(特選原産地呼称)2ヶ所の内の1つに認められています。ボデガスは醸造所の意。ラ・リオハ・アルタ醸造所はその名の通りエブロ川右岸にあるリオハ・アルタとリオハ・バハ(現在はリオハ・オリエンタル)に300haの畑を所有。創業は1890年とスペインでは最も古い造り手です。当時、リオハの5軒の造り手とバスク国が共同で設立しました。現在でもその一族達が経営しています。赤の品種はもちろんスペインを代表する気品のあるテンプラニーリョと在来種のブレンド。温度管理されたステンレスタンクで発酵後、アメリカとフランスのオーク樽を使って伝統的に長期間、熟成させます。セラーには熟成用の木樽が2万千個もあり、自社の樽工場でメンテナンスして使用されています。グラン・レセルバ904は樽熟成6年、瓶熟成3年半を経てリリースされます。リオハの規定では合計60ヵ月。およそ、規定の倍の期間、熟成させます。グラン・レゼルバ890に至っては樽熟成が8年です。リオハ地区、屈指の熟成ワイン(グラン・レセルバ・クラス)。以前、ワインが纏っていた針金製のネットは中身を安いワインに入れ替える事が出来ないようにする偽造防止が目的だったようです。ワインの色は長い熟成の証で赤というより透明感のあるオレンジ色。香りは熟成から由来する第3アロマが中心です。なめし皮、森の下草、茸、トリュフなど。タンニンはきめ細かく、口当たりはなめらか。時の長い流れを感じるリオハの伝統的な味わいです。
最終更新日: