テヌータ・サン・グイド|House of Otium

テヌータ・サン・グイド

テヌータ・サン・グイド

イタリアのトスカーナ州はサンジョヴェーゼ種(全知全能の神ゼウスの血の意味)の故郷です。この地の有名な生産者たちはボルドー品種を使って高級ワインを造っています。それはトスカーナを越えたとして「スーパートスカーナ」と呼ばれました。

トスカーナ州、海岸部にあるボルゲリ地区。テヌータ・サン・グイドの敷地の中には牧場があります。当主のロケッタ侯爵家の本業は競走馬マレンマ馬の飼育です。
イタリア赤ワインの実力を世界に知らしめたワイン「サッシカイア」はここで造られています。トスカーナ州最高のワインの1つ、いやイタリアで最も有名なワインが造られているのです。現当主ニコロの父親マリオがどういう訳かイタリアが大嫌い。フランスのボルドーワインが大好きなのに第二次世界大戦が始まり、敵国のワインは手に入らない。それなら作るしかないとフランスの友人に送ってもらった苗木を敷地に植えました。
1965年葡萄園を拡大します。ボルドー左岸に似て石ころが多いと言う意の「サッシカイア」とワインに命名しました。サッシは小石。カイアは〇〇〇な場所の意味です。
サンジョヴェーゼを使わず、ワイン法の基準にない品種で造ったテーブル・ワイン・クラス
でした。1968年、後を継いだニコロ・ロケッタ侯爵はこの高品質ワインを世界に知らせたい。と従兄弟のピエロ・アンティノーリに相談。ピエロは経営や販売、瓶詰などを引き受けました。これが後にピエロが造るソライアやティニャネッロなどのスーパートスカーナに繋がります。あまりに高品質に1994年「サッシカイア」にはボルゲリ・サッシカイアとして単独のアペラシオンのDOC(イタリアのワイン法 原産地統制名称)が与えられました。
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