アヤラ|House of Otium

アヤラ

アヤラ

スペイン貴族の家柄であっったエドモンド・デ・アヤラが1860年に創設したシャンパーニュメゾンです。独立した家族経営のメゾンとして創業者の起業家精神はそのままに、世界中で愛されるピュアでエレガントなシャンパーニュを造り続けています。1930年代に英国王室およびスペイン王室御用達を拝命し、当時は甘口が主流の中、辛口のシャンパーニュを醸造するパイオニアブランドとして知られるようになりました。2005年からはヨーロッパにおいて広くワインビジネスを展開するボランジェ・ブループの傘下となり、醸造所はステンレスタンクに特化した最新鋭の設備に刷新され、シャープでスタイリッシュに変化しましたが、丁寧の一言に尽きる「オートクチュール」な造りと、優れたデザイン性で若い世代からも人気を集めています。また、アヤラはシャンパーニュのメゾンでは数少ない女性シェフ・ド・カーヴの先駆け、カロリーヌ・ラトリヴの活躍でも注目されています。シャルドネのフェミニンな側面を精緻なアッサンブラージュで表現する彼女のワインは、フレッシュでエレガントだけでなく、研ぎ澄まされた感性と、凛とした知性が感じられます。彼女は「古くよりシャルドネは私たちのアイコンであり、ブレンドにおいても全体の40~50%がシャルドネです。そのフレッシュさ、フィネス、まっすぐで軽快なキャラクターは、アヤラのスタイルのために欠かすことのできません。そしてピノ・ノワール、ピノ・ムニエはシャルドネを引き立て、全体の調和を図ります。」と語っています。 アヤラがパイオニアである少量のドサージュ(補糖)は、甘みを控えることで、ぶどうの持つ個性をしっかりと表現し、巧みなブレンド技術と長期の澱との熟成により、素晴らしいアロマの複雑性とアヤラ固有の深さ、そしてまろやかさを生み出しています。またその味わいは、軽快で洗練されたすっきりとしたタイプで、泡立ちがよく品のよい香り、よく熟成したまろやかな口当たりで、見事な後味とキレを持っています。
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