アルマヴィヴァ

アルマヴィヴァ
1998年以降、日本でよく飲まれていたのはヴァラエタル・ワイン(品種名ワイン)でした。 その先鞭をつけたのがチリの最大手、コンチャ・イ・トロ社。南北4274kmに細長く伸びるチリ。同社は各品種の最適地をこの中から探し出して栽培しています。1883年の創業。同年に素晴らしいセラーも完成。当主が悪魔のコスプレをして盗み飲みを見張ったとい逸話からプレミアムワインは「カッシェロ・デル・ディアプロ」(悪魔のセラー)という名に。そしてフランス。1855年、パリ万博の為にメドックの格付けが制定され、良質なワインを造るシャトーが1級から5級までに分けられて順列が付けられました。その時に2級だったのがシャトー・ムートン・ロートシルトでした。フランス系のラフィット・ロートシルトは1級であるのに。4代目オーナーの故フィリップ男爵の血の滲むような努力により118年を経て1973年。2級から1級に昇格した唯一の偉大なシャトーです。そのチリの最大手とフランスの偉大な造り手が組んだダブルネームが「アルマヴィーヴァ」。1998年に誕生しました。ボルドーの最高の技術とチリの最上のテロワールが融合したのです。ワイン名はモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」に登場する好色な伯爵、ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」に登場する真面目な伯爵からの命名。ラベルは古代チリのマプチェ文明で使用した祭礼の太鼓に描かれた文様。大地と宇宙を現わしています。スケールの大きな赤ワイン。