「2019年のオー・ブリオンは、9月10日から10月3日にかけて収穫されたメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランをブレンドしています。グラスに注いで少し時間が経つと、ダークチョコレートで覆われたチェリー、ブラックベリー、ウッドスモーク、サンダルウッドのニュアンスを感じ、その後鉄鉱石、クミンシード、レッドカラントゼリー、赤いバラ、ウーロン茶、四川コショウ、カルダモンの香りが広がってきます。ミディアムからフルボディの味わいはきめ細かいタンニンをもち、フレッシュで生き生きとしたバックボーンが、引き締まった土と混じり合ったブラックフルーツの層を支え、非常に長くミネラルを感じさせるフィニッシュに導きます。このヴィンテージの中で最も繊細な構造を持ち、タイトにまとまったワインの1つと言えるでしょう。このワインは時間が経てばこのヴィンテージのトップに立っても全く驚かないでしょう。」(RP)
「グラン・ヴァンである 2019 シャトー・オー・ブリオンは、メルロー49%、カベルネ・ソーヴィニヨン43%、残りはカベルネ・フランというクラシックなブレンドで造られています。深い紫色の色調に続いて、熟したブラックチェリーやスグリのような果実の見事なブーケ、そしてクラシックなグラーヴの冷たい暖炉のようなニュアンス、タバコ、シダーの香りが漂います。このワインはしっかりとした古典的な構造の味わいで、フルボディ。とても美しく、深く、凝縮しており、中盤から構築的なタンニン、背景に感じられるオーク、そして素晴らしい余韻を楽しめます。このヴィンテージのエレガントなスタイルでありながら、まだ凝縮した力強いスタイルであると言えます。10年以上の熟成が必要ですが、素晴らしいワインです。2032年以降がベストでしょう。」(JD)